1着馬に安田記念への優先出走権が与えられる「第68回京王杯SＣ」。昨年のNHKマイルC覇者ダノンスコーピオンは1枠1番に入った。昨年末は香港マイルに挑戦し、日本馬最先着となる6着。3歳で得た海外での経験を糧に、今年の始動戦を迎える。1Fの短縮も「距離が短くなるのはむしろいいと思う」と陣営は強気だ。

　21年のスプリンターズSを3歳で制したピクシーナイトは5枠9番。同年末の香港スプリントで落馬、競走中止となって左前脚の橈側手根骨に剥離骨折が判明し、昨年は全休となった。復帰戦の前走・高松宮記念（13着）でひと叩きされ、完全復活が期待される。昨年のスプリンターズSで2着したウインマーベルは5枠10番から。全4勝のうち3勝を挙げている左回りで葵S以来の重賞2勝目を狙う。

　中の人注目は6枠12番のレッドモンレーヴ。前走のダービー卿CT（7着）はスタートで後手を踏み最後方からの競馬になるも、上がり3Fはメンバー内最速の33秒0で追い上げた。東京コースでは2勝しており、素質はここでも見劣りしない。