中山記念。ヒシイグアスは21、23年と当レース隔年V。連覇＆3勝目を狙って出走してきた。中山芝は通算【5201】。1800メートルに限っても【3201】。中山芝5勝は現役最多。文句なしのコース巧者だ。中山記念はリピーターが活躍するレース。3連対のバランスオブゲーム、カンパニーを筆頭に複数回好走した馬が目立つ。スタートしてすぐに1角を迎えるためポジション取りが難しく、内回りの短い直線で早めに吹かして持続する末脚が求められる。ヒシイグアスもこの適性が高いのだろう。

　既に8歳だが、半年以上の長期休養を4度経験しており、まだキャリア20戦。昨年暮れの香港Cでは、地元の雄ロマンチックウォリアーに鼻＋頭差の3着。成長力に富むハーツクライ産駒でもあり、まだまだ力の衰えは感じない。中山記念は93年以降に7歳以上馬が8勝と高齢馬が活躍するレースでもある。好調キングの手綱も借りて、舞台巧者の底力を見せつける。（5）から。