英国の逸材18歳ラフネン今後も楽しみ

2024年4月25日 05:30

 21日にドイツのケルン競馬場で行われたG3シュヴァルツゴールドレネンは、英国から遠征したキューズライクリー(牝3)が優勝。騎乗したビリー・ラフネン騎手(18)は、デビュー3シーズン目にして待望の重賞初制覇を果たした。調教師マーク・ラフネンの子息として生まれ、子供の頃から父の厩舎で馬に乗り、ポニーレースに参加していた。16歳だった22年10月に父の厩舎所属の見習騎手としてデビュー。23年4月までに41勝を挙げて、オールウエザー競馬における見習騎手チャンピオンとなった。23年5月には英1000ギニーでスイートハーモニーに騎乗。17歳65日だったラフネンは、1951年に15歳183日で騎乗したレスター・ピゴットに次ぐ、史上2番目の若さでの英国クラシック騎乗を果たした。

 23年は年間で130勝し、平地競馬における見習騎手チャンピオンとなったラフネンをキューズライクリーを管理するS・ムーア調教師は「英国に出現した若手騎手としては、ウォルター・スウィンバーン(英ダービー3勝)以来の逸材」と絶賛。「ビリー・ザ・キッド」の愛称で親しまれる同騎手の、今後の活躍を楽しみにしたい。 (競馬評論家)

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