チャーチルダウンズ競馬場VSバファート師に幕

2024年7月25日 05:30

 21年のケンタッキーダービーで、1位入線したメディナスピリットから禁止薬物が検出され失格処分になって以降、同馬の管理調教師ボブ・バファートに対し、チャーチルダウンズ競馬場が科していた出走禁止措置が解かれることになった。19日に競馬場の親会社であるチャーチルダウンズ社が明らかにしたものだ。

 ベタメタゾンというステロイド系薬物が見つかったメディナスピリットを失格処分としたチャーチルダウンズの裁定を、不服としたバファート師が提訴。法廷闘争に持ち込んだことで、チャーチルダウンズ側も態度を硬化。今年に入ってからも、バファート厩舎のムース(牡3)が今年のケンタッキーダービーに出走できなかったことついて、ムースの馬主が処分撤回を求めて提訴するなど、両者の対立は泥沼化していた。しかし、ムース訴訟の中でバファート師が、メディナスピリットの薬物使用に関する責任は自分にあると、これまで認めていなかった自らの過失を認める態度を表明。ムース訴訟が棄却されたことを機に、3年にわたったバファート厩舎管理馬の出走停止措置を、チャーチルダウンズ社が解除することになった。 (競馬評論家)

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