【日本ダービー】リスクを背負ってでも挑む!占い師軍団が〝異世界〟に飛び込んだワケ
2024年5月14日 11:30 舞台は東京・高円寺の雑居ビルの2階にある占いサロン「チャンス」。占いと競馬という2つの〝異世界〟が交わった占い師競馬会の会合に潜入したスポニチ競馬Web取材班の前で、話題は次第に核心へと移っていった。
リスクの大きさは計り知れない。競馬は結果がすぐにわかってしまうため、外れが続けば、占い師としての名に傷がつくかもしれない。それでもなぜ競馬の占いに挑むのか。そんな〝謎〟が脳内をぐるぐると駆け巡る中、主宰者のあらいちゅーさんが口を開いた。
「競馬を占う時に最も重要なのは精神をいかに統一できるか。大体30分間隔でレースが行われますから、1レースから繰り返して占っていくと全レース終わった頃にはもうヘトヘトですよ。次の日、起き上がれない人だっています。相当なメンタルの強さと経験が求められるんです。だから自ずと占い師としての質が問われてしまう。みんな凄い努力して挑んでいます。こういう世界があると知ってもらえたらうれしい限りですね」
しかし、なぜ厳しい試練を自らに課すのか?プロの予想家でも連戦連勝が難しいシビアな世界だ。その醍醐味は、リアルタイムに結果を目撃できることと自己検証にあるという。
3月に川崎競馬場で実施された「ムーpresents占い師競馬会」で優勝した萩原八雲さんはこう言う。
「例えば、占った相手に〝この日に彼氏に電話したらとても良いですよ〟と伝え、1週間後や1年後に相談者から〝良かったです〟と言われても、僕はその場を見ることができません。しかし競馬では、自分の占いをその場で検証することができます」
続けて、あらいちゅーさんが「占いの修行は外れたものをきちっと検証するのが大事なんです。外れた時と当たった時の違いは何かを自分の中で蓄積していくことで、どんどん当たる占い師に変わっていく。外れたものから反省できてない人は成長しないんです」と付け加える。占いの腕を磨く鍛錬の場としてもうってつけのようだ。
占い師自身の調子を知るのにも役立つと強調したのは紅一点かーりーさん。「誰しも〝きょうはなんだかずっと信号に待たされる日だな〟とか〝何やってもうまくいかない日だな〟とか思う時がありますよね。競馬を占った結果、どうしてそういう状態にあるのかに気づけるという点でも相性はいいと思います」。
自己研鑽の場としても競馬を楽しむ占い師たち。いよいよ次回は26日に迫った日本ダービーをどのように占ったのか詳報する。
◇あらいちゅー 高円寺の占いサロン「チャンス」を経営。占い師のほか、不動産業も営む。地方競馬の馬主で、競馬専用の道具を使いダウンジングを駆使して世界中の競馬場を転戦。好きな馬はトウカイテイオー。
◇萩原八雲 プロ26年目の鑑定士。鑑定実績6万人。大阪で占い店を経営後、新型コロナ禍を機に上京。現在は月2回、「チャンス」で対面鑑定を実施。東京・神保町の占いサロン「アルケミア」や「電話占い・絆~kizuna~」でも相談を受けている。競馬の知識は、中学生時代に軽く遊んだ「ダービースタリオン」。でもデータが壊れてすぐ辞めた。
◇かーりー 本職はIT企業のエンジニア。梅花心易や人相術をベースにした人生相談が得意。曾祖父の代から続く北海道の牧場の生まれ。競馬歴10年。好きな馬はシルヴァーソニック。
◇望月哲史 webムー編集長。競馬は人生で全く通ってこなかった初心者。3月に占い師競馬会を企画。詳細はwebムーに公開しているほか、発売中の「月刊ムー」6月号に掲載されている。
【3月の占い師競馬会 驚愕の全容は…】
▼馬や騎手を呪わないこと! 「占い師競馬会」で16名の占術家が腕試し&運試し(前振り編)
https://web-mu.jp/column/39955/
▼占いで競馬を当てる、楽しむ! 易で、ダウジングで、タロットで…川崎競馬場のレースを読み切った占い師競馬会レポート(結果編)
https://web-mu.jp/column/39973/
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