【桜花賞】ミスエルテ90点 馬体重以上に重厚だが発展途上
2017年4月5日 05:30 ミスエルテはソウルスターリングと同じフランケルの初年度産駒ですが、全く違う体つきをしています。ソウルが隅々のパーツまで測ったように付いている好バランスの馬体なら、こちらはトモ(後肢)と肩の発達が目立ちます。大型馬のトモと肩のパーツを中型馬に当てはめたようなつくり。筋肉で発達したトモが推進力を生み出し、しっかり寝た肩が大きなストライドをつくります。その両方が際立っているため馬体重(450〜460キロ)以上に重量感がある。
ただし、立ち姿にはソウルスターリングのようなりりしさがない。顔つきがまだ子供。耳の立て方に力強さがありません。優しい目つきでおっとりと立っている。
心身一如といいますが、気持ちが幼いために優れたトモや肩を十全に使い切れていない印象を受けます。
これから競馬を重ねるにつれて顔つきが変わってくるでしょう。竹を割ったように耳を立て、目つきが鋭くなってくれば本物。先々は大化けする可能性を秘めていますが、現時点では発展途上。ミカンに例えれば、大きくてもまだ青い。しばらく待てば甘い完熟ミカンになるでしょう。