【万哲の乱 特別編】17日阪神11R 良血ミリッサが道悪も克服

2017年9月17日 08:00

 台風の接近に関係なく、秋雨前線が大暴れするこの時季は雨が多い。東でいえば、セントライト記念やオールカマーの週は“道悪”が名物にもなっている。セントライト記念なら、伝説の道悪巧者ダイゴウシュール(88年新潟で施行)や03年ヴィータローザの年は、超極悪不良馬場だった。

 本日の阪神メイン11R・ローズSも過去10年で重馬場が3回。台風18号の接近もあり、予想上も当然雨は考慮している。◎ミリッサは良馬場が理想でも、道悪はこなせる…の思いを込めた本命だ。前走・有松特別1着時で414キロの“超小型馬”なので道悪はダメの先入観を一見持ってしまうが、昨年重馬場のローズSを制したのはミリッサの半姉シンハライト(父ディープインパクト、レース当日は436キロ)だった。姉も決して大型馬ではなかったが、身のこなしの軽さと無駄のない走りで道悪を乗り越えていた印象。血統的にも母の父シングスピールは芝のジャパンC優勝馬でもあり、ダートのドバイワールドC優勝馬。軽さに加えてパワーも兼備していた。過去10年のローズSで重馬場で施行された3回は08年マイネレーツェル、13年デニムアンドルビー、昨年シンハライトと「大外一気」が決まっている。ズバリ、直線で外に進路を取るミリッサ向き。土曜から雨の中で施行している分、内寄りが掘れ、差しやすくなっている舞台設定は味方をする。13日の最終追いは走りにくい「やや重」の坂路で4F52秒5〜1F12秒5でラストまでしっかり伸びた。頭が高くフワフワした面があった春とは違って、重心が低く、走るフォームが安定してきた。それだけ力をつけている。

 《もうひと押し》中山12Rは◎ブランシュ。2走前の500万下(札幌ダート1000メートル)は走りやすい重馬場とはいえ、58秒0は速い。中山も予報通りならば、雨=高速ダート。引き続き、減量特典がある横山武騎乗で軽量の50キロ。スイスイと前に行ければ、簡単には止まらない。

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