【ホープフルS】ジャンダルム、17年ラストも豊頂く
2017年12月26日 05:30 秋の開幕週に阪神マイルで新馬を勝ち上がった関西馬ジャンダルムはデイリー杯2歳Sで2連勝し、力強くG1の有力候補に名乗りを上げた。24日の大一番「有馬記念」をキタサンブラックで制した武豊がJRA最後も締める!!
新馬戦は五分のタイミングでゲートを飛び出してスッと好位へ。4コーナーで外に逃げるシーンがあったが、それ以外は完璧な立ち回り。3番手からアッサリ抜け出した。デイリー杯2歳Sはスタートでは後手に回ったが、内からジワッとポジションを上げて直線は1頭分のスペースを強襲!追えば追うだけ伸びて重賞Vのゴールを駆け抜けた。兼武助手が振り返る。
「新馬戦の頃はまだ馬が緩かったけど勝ち切ってくれ、能力を感じました。前走はスタートがイマイチ。でも内でうまく立ち回りいい脚を使ってくれました」
デビュー2戦は芝1600メートル。3戦目の舞台は朝日杯FSではなく暮れの中山へ。02年スプリンターズS、03年高松宮記念で秋春スプリントGI連覇を飾った母ビリーヴに父が芝2000メートルと芝2400メートルで米G1勝ちがあるキトゥンズジョイと奥の深さを感じさせる配合。来年のクラシックを見据えているからこそ迷わず芝2000メートルのここに狙いを絞ってきた。
「ここ2走がセンスのいい競馬でしたから。折り合いはつくので距離はこなしてくれると思います」
最終追い切りはクリスマスイブに坂路でスヴァルナ(2歳未勝利)と併せ馬。キビキビ動いて4F52秒5〜1F12秒1を刻み、3馬身先着で駆け上がった。「動きは良くなっているし、しっかり仕上がっていますよ」と力を込める。ジャンダルムとはアルプス山脈の名峰アイガーにある絶壁。チャレンジングスピリットをモットーに掲げるノースヒルズ軍団の良血が距離の壁に挑み、世代の頂点を目指す。