白毛馬の定義が“緩く”変更も「数が増えるわけではない」
2017年12月26日 15:07 軽種馬の登録や引退競走馬の助成を行うジャパン・スタッドブック・インターナショナルが25日、「馬の毛色及び特徴記載要領」の一部を改正。白毛馬の定義が変更された。
新たな白毛馬の定義は「被毛は大半が白色であり、有色の斑紋(まだらの模様)及び長毛を有するものもある。眼が青色のものもある。皮膚はピンクで、一部に色素を有するものがある。芦毛との著しい違いは生時に既に大半が白色を呈していることである。」と発表された。
従来の白毛馬の定義は「被毛は全体が殆ど白色であり、僅かに有色の斑紋及び長毛を有するものもある。眼が青色のものもある。皮膚はピンクで、一部に色素を有するものがある。芦毛との著しい違いは生時に既に全体が白色を呈していることである」だったが、今回の定義変更で「全体」という文言が「大半」に変更された。
当財団の担当者は、定義変更で現役競走馬の毛色が白毛に変更されるようなことはないといい、「白毛の数が増えるわけではない」と説明。「元々の定義が厳しかったので、言葉を緩くした形です」と解説した。また、「近年、有色の斑紋を有する白毛の馬が多く出現している」ため、変更の必要があったという。
関東オークスなどダート重賞3勝を挙げたユキチャンをはじめ、近年活躍が目立つ白毛馬。JRAによると、白毛の発現はサラブレッドではいまだ十分に解明されていない。