【新潟2歳S】快調1週前追い チェイサーに大物の予感
2019年8月16日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=15日】セミと秋の虫の鳴き声が交錯し、かすかに秋の気配が漂い始めてきた。ただ、夏の日差しはまだ強烈。汗ばむ小田は矢野師を見つけると、小走りになった。次週の新潟2歳Sに挑むグランチェイサーが芝で1週前追いを行ったからだ。4F53秒2~1F12秒0(馬なり)。7馬身前を走るクールティアラ(3歳2勝クラス)に余力十分に併入した。「芝できっちりやれているし、いいんじゃないですか」。師から笑顔が返ってきた。
新潟2歳Sといえばハープスター、ジャスタウェイ(2着)など大物が出走している。小田が出走予定馬を見せると「上がり3F32秒0を使った馬もいるの!?メンバーそろうんですね」と真顔になる一方で「初戦は思った以上に優等生の競馬。正直驚いた」と好位差しのクレバーな立ち回りを演じた愛馬に目を細めた。「確かに暑いですけど、昨年はもっときつかったですよね」。涼しげにテキパキと動き回る指揮官の姿に、小田はしばし暑さを忘れていた。