【新潟記念】武藤 カデナと締める「充実の夏」
2019年8月30日 05:30 美浦では西村淳の1期先輩である武藤雅(21)がカデナで新潟記念に参戦。デビュー3年目でJRA重賞初Vを狙う。初コンビとなるが馬の特長は動画などで把握済み。「最近はスタイルが固まって、特に末脚が目を引く。今回もしまいの脚を生かしたいと思う。楽しみですね」と腕をぶす。
「忙しかった」と振り返る今夏は武藤自身にとっても忘れられない夏となった。函館では初の滞在競馬を経験。6月には父・善則師の管理するラインカリーナで関東オークスを制し交流重賞初制覇を飾った。7月には米国遠征。ジョディーで米G1ベルモントオークス招待に騎乗し4着と健闘した。「昨夏はケガで休んでいたので今年は充実していた。勝ち数には満足していないが、海外などなかなかないチャンスを与えてもらい、全てがいい経験になった」と振り返る。
現在交流含め93勝。減量特典が消える通算101勝まであと8勝だ。「減量がなくなれば状況も変わる。それまでに今、学べることを学んで技術を磨きたい」と謙虚に冷静に自分を見つめ直す。「交流は1つ勝てたので、今度は中央の重賞を勝ちたい。今回はチャンスだと思います」。収穫の夏を最高の形で締めるべく、若武者は全力でライバルに立ち向かう。
◆武藤 雅(むとう・みやび)1998年(平10)1月10日生まれ、茨城県出身の21歳。美浦・水野厩舎所属。父は武藤善則師。17年3月4日の中山1R(ラインアストロ8着)で初騎乗。同4月23日の福島6R(ノーブルプルート)で初勝利。1年目の17年に同年新人トップの24勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞を受賞。通算1664戦93勝(地方31戦2勝)。1メートル56、45キロ。血液型A。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。趣味は寺社巡りと浜辺などの景色を見に行くこと、ライブ観賞。