22歳菜七子 土日で女性騎手最多19鞍へ「一鞍一鞍大事に」

2019年8月30日 05:30

新潟で記録ラッシュの菜七子(撮影・西川祐介)

 藤田菜七子(22)が新潟競馬場で31日に10鞍、9月1日に9鞍に騎乗することが決定。出走取消、競走除外などがない限り、自身が持つ女性騎手のJRA一節(土、日2日間開催)の最多騎乗数を更新することになる。菜七子は18年2月(24、25日)に計17鞍に騎乗。15年に短期免許で来日したリサ・オールプレス(ニュージーランド)が記録した16鞍を超えると、18年9月(1、2日)、19年7月(6、7日)に一節18鞍に騎乗した。

 今月27日に発売された「婦人公論」(中央公論新社)のインタビューでは「今は毎週、レースのたびに母から連絡がきて“気をつけてね”と言われます。接触事故や落馬だとか、万が一のことが心配なのでしょう。私自身は危険を伴うとわかった上でこの職業を選びました。そのときは仕方ないと覚悟しています」とも話している菜七子。騎乗数が増えれば増えるほど家族の心配も尽きないが、特に今週はJRA重賞初制覇、騎乗機会8週連続勝利、女性騎手年間最多勝の更新が懸かる。「それは意識せずに一鞍一鞍を大事に乗りたい」と話すものの、19鞍の騎乗数は確実な後押しとなる。

 新潟記念(G3)と同日で今夏の新潟開催のフィナーレを飾る12R雷光特別のバカラクイーン(牝3=武井)は5戦連続のコンビ。前走は同じ千直(新潟芝1000メートル)で5馬身差の圧勝を飾り、「舞台適性を見せてくれたし、休み明けを叩いて時計もまだ詰められる」と昇級戦に意欲十分だった。

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