【天皇賞・春1週前追い】フィエール“瞬間移動”3馬身先着 仕上がりも万全

2020年4月23日 05:30

追い切りを行うフィエールマン(撮影・西川祐介)

 最強ステイヤーを決する「第161回天皇賞・春」(5月3日、京都)の1週前追いが東西トレセンで行われた。美浦ではレース史上5頭目の連覇を狙うフィエールマン(牡5=手塚)が、Wコースで併せ馬。パートナーのニシノコトダマ(4歳2勝クラス)に格の違いを見せつけ、直線入り口で瞬時に抜き去ると、そのまま3馬身先着した。「もう少し(脚を)ためていきたかったが、早くに追い付いてしまった。最後は流す感じになったが、それでも動きには凄みがあった」と手塚師。「単走だと問題ないが、併せると、どうしても前を追いかけてしまう。まあ、そういう馬だから仕方ない」と苦笑いした。

 ただ、仕上がりは万全。「体は出来上がっているし、幅が出て言うことない。有馬記念(前走4着)よりも状態はいいし、これまでの中でも一番と言えるくらい」と師は手応え十分。「だんだんと掛かるようになってきたのが心配」。課題も挙げたが「歓声がない分、楽かもしれない」と継続濃厚な無観客開催が、この馬にとってはプラス材料となりそうだ。京都G1は菊花賞、昨年のこのレースと2戦2勝。連覇へ、師は「チャンスは十分」と力強く締めくくった。

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