【マイラーズC】フィアーノ、ハード豪快デモ 元気いっぱい好時計、高野師「充実」

2020年4月23日 05:30

坂路で単走で追い切るフィアーノロマーノ

 京都は安田記念を占うマイラーズC。重賞連続2着中と復活気配のフィアーノロマーノが坂路を力強く駆け上がって好調をアピールした。

 打倒G1馬インディチャンプの筆頭格として注目されるのはフィアーノロマーノか。2週前と1週前に坂路51秒台の速いタイムを叩き出しており、最終追い切りでのさじ加減は注目されるところだったが、高野厩舎らしくソフト感は無縁で、ひたすらハードさを伝えるものだった。坂路単走でいっぱいの手応えから、52秒3~12秒5を計測。550キロ前後の大型馬から繰り出すパワフルな脚勢と体幹の強さが、モニター越しに伝わってくる。

 「今朝は馬場が荒れた時間帯(2回目のハローが入る前)だったけど相変わらずよく動けていました。充実していますね」

 動きに合格点を与えていた高野師は「最近は馬混みに入っても大丈夫になっています。前走(阪急杯2着)は直線で寄られる不利があって以前ならそこで終わっていたけど、また伸びてきましたからね。メンタルが強くなりました」と、6歳にして成長期の真っただ中だとも強調する。「オーストラリア産の遅生まれで数を使っていない」と、聞けばなるほど説得力はある。

 昨年の安田記念とマイルCSの両マイルG1は覇者に君臨したのがいずれもインディチャンプで、フィアーノロマーノはいずれも2桁着順だった。明暗はクッキリだ。今回はG2ながら3度目の対戦となるが、成長した今なら逆転のシナリオも描けよう。

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