【天皇賞・春】(14)フィエールマン 大外でも連覇へ、手塚師「正攻法で主役張れる存在」

2020年5月1日 05:30

美浦トレセンで調教したフィエールマン(撮影・西川祐介)

 連覇の期待が懸かるフィエールマンは試練の大外8枠14番になった。矢嶋助手の第一声は「わあ!大外かあ」。その後、冷静さを取り戻すと「14頭立てでフルゲートじゃないしね。昔は出遅れていたけど、今は問題ない。大外でも悲観することはない。具合は良さそうだし、自信を持って送り出せる。何も心配していない」と力強い言葉に変わった。

 追い切り翌日の30日は角馬場のみの調整で態勢を整えた。1日朝、決戦の地へ向けて出陣の予定。同助手は「昨年うまくいったので、今年も同じパターンで臨みます」と話した。

 昨年末の有馬記念以来、5カ月ぶりの実戦が懸念されるが、手塚師は「すっかりリフレッシュできて思った通りの調整ができている。瞬発力、加速力があり、正攻法の競馬をして主役を張れる存在。令和初の春の天皇賞でも、テレビ越しでいいレースを見せたい」と不安を一掃。史上5頭目の天皇賞・春連覇へ向けて、一点の曇りもない仕上がりだ。

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