【オークス】クラヴァシュ ミルコと逆襲だ!桜花賞は道中不利で4着も「2400メートルOK」
2020年5月18日 05:30 無敗2冠を止めてみせる。G1「第81回オークス」(24日、東京)で打倒デアリングタクトに燃えるのがクラヴァシュドール(中内田)。道中で不利がありながらラストまで諦めなかった桜花賞4着が強い内容。距離が延びる大一番で逆転のチャンスをうかがう。
桜花賞のレース直後。笑顔の花が咲いたデアリングタクト陣営を遠くに見ながら、悔しそうな表情を浮かべたのがクラヴァシュドールで4着に終わったM・デムーロだった。「3、4コーナーで狭くなってしまって…。まだ子供だから、そこでビビってブレーキをかけたんだ。最後はいい脚を使ってくれたが、もったいない競馬になったよ…」
パトロールビデオを見れば、よく分かる。3コーナーを過ぎて手綱を引っ張り、大きくポジションを下げた。完全に勢いを失った。普通なら実質的にここでレース終了だ。だが、人馬とも諦めていなかった。直線、内を突いてグイグイ伸びた。重馬場の中、上がり3Fは勝ったデアリングタクトの36秒6に次ぐ37秒1を計時。気持ちと体勢を素早く立て直しての、この末脚。評価を下げるどころか、改めて能力の高さを示す一戦となった。
悔しさをバネにオークスへと挑む。中間も順調に乗り込みを重ねた。1週前追い切りはM・デムーロを背にCWコース。僚馬ルモンド(4歳1勝クラス)を視界に入れながら直線は内へ。余力たっぷりに6F83秒2~1F11秒9を刻んで併入に持ち込んだ。鞍上も「いつもと変わらず状態は良さそう。マイルは少し忙しい感じだったかもしれない。2400メートルは大丈夫だと思う」とリベンジの舞台をはっきりとイメージしている。この春、大阪杯(ラッキーライラック)とNHKマイルC(ラウダシオン)でG1・2勝。相変わらず大舞台に強い鞍上が悔しさを晴らす一戦とする。