【安田記念】元気いっぱいコウセイ 久々マイルで波乱の予感!?

2020年6月4日 05:30

<安田記念>ウッドチップコースで追い切るセイウンコウセイ(撮影・郡司 修)

 【G1ドキュメント・美浦=3日】トレセンは最高気温が25度を超えた。暑い…。TT予想バトル大逆転に向け、大穴馬発掘が命題の田井は汗だくになりながら伏兵探しだ。安田記念は明確な逃げ馬不在の一戦。レース展開が気になる。

 「こういうレースの方が案外ペースが速くなるんだよな」。セイウンコウセイに騎乗する内田から気になる言葉が。田井が手にする出馬表のアーモンドアイの欄を指さしながら、「今回はとんでもない馬がいるから思い切って行こうと考えるジョッキーもいる。そういう馬が2、3頭いればテンが速くなる」と騎手心理を教えてくれた。ならばセイウンコウセイは?「(作戦は)ゲート次第。ハナにはこだわらない。もちろんスピードに乗ったら乗ったで気分良く走らせるつもり」と明かした。

 同馬にとっては距離延長が最大の鍵。マイル戦は2歳時の未勝利戦(6着)以来、実に4年半ぶりとなる。内田は「前走は早めに人気馬が並んできたけど、ずるずるとは下がらなかった。あの競馬ができたことは収穫。道中リズム良く運べばマイルもこなせるはず」。上原師も「大人になった今なら」と口をそろえる。

 この日の最終追いは助手を背にWコースで単走。5F68秒4~1F11秒5と、さすがのスピードを見せつけた。見守った指揮官は「中2週なのでソフトな感じで仕上げた。状態は変わらずいいので、ベテランの意地を見せられれば」と元気いっぱいの愛馬ににっこり。豊富なキャリアを誇る7歳牡馬が大波乱を呼ぶか。

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