新種牡馬サトノダイヤモンド1億円デビュー 唯一の大台超え 

2020年7月15日 05:30

セレクトセールで1億で落札されたサトノダイヤモンド産駒のサマーハの2020((C) Japan Racing Horse Association)

 新種牡馬の中でサトノダイヤモンドが最も輝いた。11頭が上場され、全頭が取引される盛況。平均落札額は4700万円だった。中でも「サマーハの2020」(牝)は新種牡馬の産駒では唯一の1億円ホースに。G2・3勝(17年日経賞、19年AJC杯&阪神大賞典)の半兄シャケトラも所有した金子真人HDが、ちょうど1億円で落札した。

 16年菊花賞&有馬記念を制した父同様、産駒もクラシック路線での活躍が期待される。現役時にサトノダイヤモンドを鍛え上げた池江師は「高く評価されていますね。産駒は品があって胴長、首や胴にもゆとりのある馬が多いし賢そう。頭が軽くて、いかにも芝の中長距離が合いそうな馬が多い」と印象を語る。産駒は22年夏にデビュー予定。「自分も何頭かやらせてもらうかもしれないし走ってほしい」と早くも2世の育成に腕をぶした。

 ノーザンファーム・吉田勝己代表も「馬体の伸びがあって距離が持ちそうな馬が多い。どの馬も立派な体をしている。父のディープインパクトは小さかったけどダイヤモンドは馬格がある。動きも柔らかい。クラシック向きだと思います」と高評価を受ける原石たちに目を細めた。

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