吉田照哉氏、混とんの時代予告「どの種牡馬の子が走るか誰にも分からない」

2020年7月15日 05:30

 2日目は226頭が上場され、203頭が落札(落札率89・8%)。総落札価格83億3400万円(平均4105万円)は、昨年から約14億円のダウンとなった。これはそっくりそのままディープインパクトとキングカメハメハの「2横綱」が不在となったことの影響だろう。2日間合計の187億6200万円は同じく約18億円ダウンだが、それでも史上2位。落札率は2日間トータルで90・9%に達し、世界最強のセリはコロナ禍でもびくともしなかったといえる。

 セールを主催した日本競走馬協会会長代行の吉田照哉氏(社台ファーム代表)は「今まではディープインパクトの子を買えばG1やクラシック…という方程式があったが、これからはそうはいかない。どの種牡馬の子が走るかは誰にも分からない」と種牡馬混とん時代を予告した。来年は1歳セリにもディープインパクトの子がいなくなる。ますます、馬を見る目が問われる時代となる。

 ▼徳武英介氏(社台スタリオンステーション)今日(14日)のセリがディープインパクト産駒がいない来年以降(のセリ)を占っていると思います。そして、リーディング争いは混とんとしてくるでしょう。大物を出さなくても安定した子出しができる、アベレージヒッタータイプの種牡馬が有利かもしれません。ただ、皆さん、模索している感じ。馬主さんやPOGファンは個体の強さを見抜く力が必要になってくると思います。

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