【菊花賞】コントレイル3冠“反攻の旗手”サトノフラッグ 国枝厩舎初の牡馬クラシック狙う

2020年10月19日 05:30

<菊花賞>関東の名門・国枝厩舎のサトノフラッグ

 無敗3冠への期待が高まる一方で、ライバル勢の合言葉は「ストップ・ザ・コントレイル」。関東の名門・国枝厩舎はサトノフラッグを大将に、抽選対象2頭もスタンバイさせ包囲網構築へ虎視眈々(たんたん)。最大三本の矢で、無敗王者に一矢報い、厩舎初の牡馬クラシックを狙う構えだ。

 ディープインパクト以来の偉業達成なるか。無敗3冠を狙うコントレイル一色に染め抜かれた今年の菊花賞にあって、劣勢は否めない関東勢。ただ、黙って指をくわえて見ているわけにもいかない。馬名通り、“反攻の旗手”となり得る存在がサトノフラッグだ。

 春はディープインパクト記念弥生賞を3連勝で制覇しながら皐月賞5着、ダービーは11着。本番では見せ場すらつくれず苦汁をなめた。だが、秋初戦のセントライト記念では、春2冠で先着を許したガロアクリークを抑え2着を死守。前哨戦での関東馬最先着で復権をアピールした。「春は消化不良だったが、この前は頑張ってくれた。最後までしっかり走り切ったからね」と国枝師。惨敗の春2戦はレース途中で自ら走るのをやめるような形。「少しは改善されたんじゃないか」と、やる気を取り戻した愛馬に、ひと安心だ。

 夏場の休養で、心身共にリフレッシュできた。「馬体がしっかりした。1回使ったことで、さらに良くなっている。稽古の動きもいいね」と中間の調整も順調だ。「前走みたいにちゃんと走って、弥生賞のような競馬ができれば」。中団から早めの進出で後続を完封。機先を制することが、3冠阻止の青写真だ。

 抽選待ちの2頭も魅力十分だ。アンティシペイトは9→12→13Fと距離を延ばして3連勝中。「スタミナがあって、切れるというより前でしぶとくのタイプ。先手を奪ってリズム良く運べば。あとは鞍上に期待だよ」と、菊5勝の武豊に全てを託す。ダノングロワールも2連勝中。前走は出遅れが“幸い”しての差し切りV。「まだ脚質を決めつけたわけではないが、しまいの脚は良かった」。18年セレクトセールで2億円の高値をつけた期待馬。素質は引けを取らないはずだ。

 もし3頭出走なら前、中団、後方と3段構えの包囲網が完成する。牝馬3冠を2度達成しながら、牡馬クラシックは無冠の国枝師。「喉から手がでるほど欲しい」という悲願のタイトルに向け、静かにチャンスをうかがう。

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