【天皇賞・秋】ダノンプレミアム しまい改善するか「最後フワッとするところある」

2020年10月29日 05:30

<天皇賞・秋>追い切り後、引き揚げてくるダノンプレミアム (撮影・亀井 直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=28日】青鹿毛の黒光りする馬体が、角馬場でオーラを放っている。グッドルッキングホースの正体は、ダノンプレミアムだ。いつ見ても格好いい。寺下は双眼鏡越しに、姿を追った。川田に乗り替わり、CWコースへ。追い切りはスワーヴドン(3歳1勝クラス)の3馬身後方からスタートした。

 迫力満点のフットワークで追走。直線入り口で内からスッと前に出た。ラスト1Fでは2馬身ほど前に出たが、そこから僚馬に差を詰められ、1馬身先着(時計は6F83秒6~1F12秒1)。併走馬に騎乗していた中内田師が共同会見で追い切りの内容を説明する。

 「我慢するところと、しまいの反応をジョッキーに確認してもらった。“行きっぷりがいいのは、いつも通り”と。最後フワッとするところがあり、最近は競馬でも見せているので、どうにか改善してくれたら」

 デビュー3連勝で朝日杯FSを制した素質馬だが、その後はG1タイトルまであと一歩の競馬が続いている。集中して走れるように、中間は馬具を工夫。ブリンカーを試した1週前追いは馬なりのまま、ラスト1F11秒7の末脚を発揮した。師は「馬具一つで馬の雰囲気も変わる。これからジョッキーも含めてチームで話して、レースでも着けるか決めたい」と明かす。

 同じディープインパクト産駒は6週連続で重賞V(最多記録は自身の7週)。偉大なDNAも後押しになる。昨秋の天皇賞はアーモンドアイに次ぐ2着。師は「昨年もいい内容で走ってくれた。プレミアムの真の走りを披露できれば」と意気込む。2歳王者のフルパワーの走りに期待したい。

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