西園師、改修前最後になる思い出の淀で「何としても勝ちたい」
2020年10月30日 05:30 今週の開催終了後、京都競馬場は23年3月まで開催休止となり、大規模な改修工事に入る。西園正都師(64)は74年騎手デビューから46年、ホースマンとして今の“淀”で戦ってきた。「騎手時代は減量がきつくてね。京都で正月競馬に乗る時は、いつもうなぎを焼いているにおいがした。腹をすかしていたので本当に大変だったよ」。思い出話は苦笑いから始まった。
97年、調教師に転身。JRA通算578勝(先週終了現在)。重賞29勝中、京都は最多9勝をマーク。G1マイルCSを10年エーシンフォワード、12年サダムパテックで2度制した。京都の象徴ともいえる円形パドックがお気に入りだった。真ん中をもちの木が彩った。「他の競馬場にはないパドック。見た目も華やか。僕の中でいい思い出がたくさん残っている」
西園厩舎は日曜京都12Rにミエノワールドをスタンバイ。未勝利→1勝クラスを快勝。無傷の3連勝を狙う。「骨折でデビューが遅くなったが3歳世代で一番期待していた。改装前、最後のレース。何としても勝ちたいね」。そして、こう締めくくった。「(再開する)2年半後はまだ調教師を続けている。リニューアルした競馬場でどんどん勝ち星を増やしたい」