【福島記念】池添 JRA全10場重賞制覇!相棒息子バイオスパークと史上6人目の快挙達成
2020年11月16日 05:30 ハンデG3「第56回福島記念」が15日に福島競馬場で行われ、2番人気バイオスパーク(牡5=浜田)がうれしい重賞初勝利。鞍上の池添謙一(41)は史上6人目のJRA全10場重賞制覇を達成した。
会見場に現れた池添は軽妙なトーンだ。「数少ない方しか達成できていない記録。これを意識して福島に来たのでうれしく思います」。道中は中団のインを追走。3~4角で内に閉じ込められたが、そのまま突き進んで直線半ばのわずかな隙で抜け出す。会心騎乗に応えて伸びるバイオ。ラストは迫るヴァンケドミンゴを首差しのいだ。
福島重賞9回目の挑戦で初Vとなった池添は「内に押し込められる形。窮屈になったけど、何とかしのいでくれた」と相棒を称えた。一方、浜田師は「本当に上手に乗ってもらえた。距離は2000メートルまでだと思う。G2、3くらいでいい条件を見つけたい」と話した。池添のJRA通算1000勝(16年12月サンライズメジャー)達成時と同じコンビが笑みをはじけさせた。同馬は池添が主戦を務めた11年の3冠馬オルフェーヴルの初年度産駒。かつての名相棒の子と手にした偉大な記録だった。
◆バイオスパーク 父オルフェーヴル 母ナナヨーティアラ(母の父マイネルラヴ)15年3月27日生まれ 牡5歳 栗東・浜田厩舎所属 馬主・宮田直也氏 生産者・北海道浦河町の小島牧場 戦績25戦5勝 総獲得賞金1億4626万8000円。重賞初勝利。馬名の由来は生命が閃光(せんこう)する。