【マイルCS】カツジ、久々勝利の勢いそのまま 陣営「必ず大仕事をする」

2020年11月20日 05:30

厩舎周りで運動するカツジ

 【G1ドキュメント・栗東=19日】土屋助手と岩田康のハイタッチが印象的。スワンSでカツジが18年ニュージーランドT以来、2年半ぶりの勝利を飾った。カツジを担当する土屋助手は「今までモヤモヤしていたからね。改めて一線級で戦えると思った。成績が出ない時でも、必ず大仕事をする馬だと思っていた」と語る。

 その前走は五分のスタートを決り、迷わずハナを切る。前半3F35秒5のスローペースに落とし、まんまと押し切った。最大の勝因として「スタートが決まったのが大きかった」として「無理してハナに行ったわけではないし、ジョッキーも“リズムを崩したくなかった”と言っていた。それがうまくハマってくれた」と振り返る。

 久々の勝利で弾みをつけてのG1。「最終追いは反応が良かったし、ラストの伸びが素晴らしかった。調子の波が少なくて、ずっと高いレベルで出来を維持しているよ」と状態に太鼓判を押す。

 マイルCSは一昨年、16番人気の低評価ながら、勝ったステルヴィオから0秒2差の4着。「惜しかったよね。今年は阪神に替わるけど心配していない。スムーズな競馬ができれば…と思っている」と期待を込めた。新谷が取材を終え、厩舎から出ようとすると土屋助手は笑顔で「印が一つもったいないから無印にしとかなあかんで」とジョークを飛ばしてきた。新谷が会釈をしてふともう一度振り返ると、仕事人の鋭い眼光が手入れ途中のカツジに向けられていた。

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