【チャンピオンズC】“二刀流”が波乱演出!クリンチャー 初ダートG1で一発狙う

2020年11月30日 05:30

<チャンピオンズC>初のダートG1に挑戦するクリンチャー

 世紀の一戦となったジャパンCは終わったが、ダート界の頂上決戦もアツい!!下半期の砂王を決めるG1「第21回チャンピオンズC」が12月6日に中京競馬場で行われる。連覇を狙う国内無敗のクリソベリルが不動の主役だが、新興勢力もズラリとそろった。今年の砂界は芝からダートに転向した“二刀流ホース”が活躍。みやこSの勝ち馬クリンチャーが一発を狙う。

 ダート界は“二刀流”の風が吹いている。年明けの東海Sを制したエアアルマスは昨年6月からダートに転向し、素質が開花。18年安田記念覇者モズアスコットは初ダートの根岸Sを勝ち、その勢いでフェブラリーSも制した。タイムフライヤー、エアスピネルも砂転向後に活躍している。

 18年凱旋門賞にも挑戦した芝の実力馬クリンチャーも、今年2月の仁川Sから砂路線に参入。いきなり2着に好走すると、その後も新たな路線で堅実な走りを見せた。前走のみやこSは川田と初コンビ。トップジョッキーを背に目覚めた。勝負どころで前に取り付き、長く脚を使って3馬身差の快勝。レース後、宮本師は「こんなにヘロヘロになった姿を見るのは久しぶり」と力走をねぎらった。

 18年京都記念以来の重賞Vを飾り、新たな“二刀流ホース”の誕生。ハードな競馬をした後だが、中間も元気いっぱいだ。指揮官は「追い切りではやる気を見せているよ。状態の良さを生かしたいね」と、初めてのダートG1挑戦に闘志を燃やしている。

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