【有馬記念】池江厩舎の刺客ペルシアンナイト波乱演出?斉藤助手「末脚を生かせれば」

2020年12月25日 05:30

<有馬記念>厩舎周りで運動するペルシアンナイト

 【G1ドキュメント・栗東=24日】有馬記念といえば池江厩舎。08年ドリームジャーニーでの初参戦(4着)以降、昨年まで12年連続で暮れのグランプリに管理馬を出走させてきた。09年ドリームジャーニー、11&13年オルフェーヴル、16年サトノダイヤモンドで4勝。これは現役トレーナーで最多勝。今年は17年マイルCS勝ち馬ペルシアンナイトを中山へ送り込む。これで13年連続出走だ。

 この日は、厩舎周りの運動で時間をかけてじっくり体をほぐした。手入れを終え、馬房に戻ると早速、カイバを頬張る。斉藤助手が「しっかり食べて元気いっぱい」と優しいまなざしで見つめた。

 最終追いでしっかり動いた。23日のCWコース。ラスト11秒7の伸びに新谷はうなった。「上がり重点でも動きは良かった。特にラストはシャープで切れのある走り。体がしっかりしていい雰囲気だね」と同助手は笑顔を見せた。

 G1・2勝馬ミッキークイーンで16&17年(5→11着)に2年連続でグランプリに参戦した同助手。「彼女は長い距離が合っていた。(ペルシアンは)タイプが違うからね」と語った後、こう続けた。「折り合いはつくから初めての2500メートルはこなせると思う。札幌記念(2着)のように、ためるだけためて末脚を生かす競馬ができれば」とイメージする。

 有馬記念ではマイラーと思われた馬が激走し、大波乱を呼んできた。91年、14番人気ながらメジロマックイーンを撃破して戴冠したダイユウサクは阪神マイル1着からの参戦だった。1番人気がコンスタントに優勝してきた今年のG1。最後くらいド派手な打ち上げ花火が見たい。

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