【中山金杯】ダーリントンホール、7カ月ぶり実戦へ 3頭併せで鋭伸11秒9

2021年1月3日 05:30

アーチキング(左)、ハーメティキスト(右)と併せて追い切るダーリントンホール(撮影・郡司 修)

 21年の中央競馬開幕を飾る東西金杯(5日)は明け4歳世代に注目だ!「第70回中山金杯」に出走するダーリントンホール(牡4=木村)は2日朝、美浦Wコースで力強い走り。ダービー(13着)以来の実戦でポテンシャルを証明する。

 闘牛のようなマッスルボディー。ダービーに520キロで出走したダーリントンホールの馬体は、明け4歳でもひときわ目を引く。管理する木村師は「骨格が大きくなってたくましくなった。その分だけ、まだ弱い部分が目立つようにはなったが、今回の走りで(実力を)見極めたいと思う」と現状を伝えた。

 Wコースでの追い切りは3頭併せ。リラックスした走りで序盤を無難にクリアする。直線は内にアーチキング(8歳2勝クラス)、外にハーメティキスト(5歳3勝クラス)を置く実戦スタイル。いっぱいに追われると、チップを派手にかき上げパワフルに伸びた。最後はハーメティキストに2馬身先着し、時計は5F68秒7~1F11秒9をマーク。ダービー後は体調が整わず、今回は7カ月ぶりの実戦。師は「12月にレースを使わなかったのは調教量が足りなかったので。状態は週ごとに良くはなっていると思う」と話した。

 昨年の共同通信杯を勝利。コントレイルが圧巻のパフォーマンスを見せた皐月賞で6着、ダービーは13着ながら5番人気に推されたように素質は高く評価されてきた。長期休養明けで初の古馬相手と地力が試される一戦。師は「正直、皐月賞とダービーの敗因が距離なのか体調面なのか判断できない。元々ポテンシャルを評価していた馬だが、今は大きなことは言えない。G3から一つずつ地道にやっていきたい」と謙虚に意気込む。昨年の中山金杯をトリオンフで制した鞍上のM・デムーロが、12月29日の東京大賞典(オメガパフューム)を勝って勢いを取り戻したのも心強い限り。いつか来るであろう同期の3冠馬との再戦へ、ここではっきりと力を示したい。

特集

2021年1月3日のニュース