大井・藤田厩舎に転厩し一変!明け6歳“遅咲き”フィアットルクス重賞戦線で注目

2021年3月12日 05:30

21年の重賞戦線に殴り込みをかけるフィアットルクス

 【大いに気になる!】明け6歳。「新星」と言うには抵抗があるが、間違いなく21年の重賞戦線を盛り上げる“遅咲き”の牡馬が現れた。それが9日のブリリアントカップトライアルを3馬身半差で快勝したフィアットルクスだ。

 手綱を取った本橋が振り返る。「前残りの馬場なので出していこう」。他馬の目標になるリスクも背負いながら堂々とハナに立ち、最後まで影を踏ませぬ速力で逃げ切った。「以前騎乗した時の感じから馬体の弱さを心配したが全く大丈夫だった。器用さがあって操縦性の高いところがいいところ。次の重賞が楽しみ」と目を細める。

 JRA8戦未勝利で大井・藤田厩舎に転厩したのが18年秋。そこからいきなりの6連勝。休養を挟みながら大事に使われ、今回の勝利で移籍後の成績は驚異の【13・2・0・1】となった。

 「ここにきて血統の良さが出てきた」と藤田師が語るように父ゴールドアリュール、母の父ブライアンズタイムはダートの王道。前々走勝利の後に5カ月の休養を入れたのも、今年の重賞での活躍を願ってリフレッシュしたもの。その青写真通り年明け初戦、そして今回と2連勝で重賞切符を手にした。「1分53秒6の時計なら重賞でも好勝負になりそう。今回は厳しいローテーションだったけど次は間隔が空くのでいい仕上げができる。結果を出して重賞路線を歩ませたい」。まずはブリリアントカップ(4月13日、大井)のタイトルを狙う。(矢内 浩美)

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