【金鯱賞】ジナンボー ポカポカ陽気で伸び伸び併入!クイーンC制覇の全妹アカイトリノムスメに続け

2021年3月12日 05:30

<金鯱賞>ルコルセール(右)と併せて追い切るジナンボー(撮影・郡司 修)

 良血のプライドを胸に初タイトル奪取へ。「第57回金鯱賞」(14日、中京)に出走するジナンボー(牡6=堀)が11日、美浦Wコースで木曜追いを行い、俊敏な動きを披露した。父ディープインパクト、母アパパネの超良血馬が待望の重賞初勝利を目指す。

 木曜朝の美浦トレセンは週初めから一転したポカポカ陽気。堀師が「皮膚の厚い馬なので、冬場は苦手なタイプかもしれません」とジャッジするジナンボーが気持ち良さそうにWコースに登場した。

 気温の上昇を喜ぶかのようにハツラツとしたスタート。2馬身ほど前に置いたルコルセール(3歳未勝利)を目標にリズム良く追走する。内に入った直線でスーッと加速。鞍上の手応えは最後まで馬なりながら併入に持ち込んだ。時計は4F54秒4~1F13秒0。動きを見守った堀師は「前走後は在厩調整で、体調は下がっていませんが大きく上がってもおらず、現状維持くらいです」と正直にコンディションを明かした。

 現状維持なら前走・京都記念(4着)の内容が十分。日経新春杯をパスして調教の強度を上げて臨んだ一戦だったが、後方から内ラチ沿いをスルスルと駆け上がると、4コーナーで3、4番手を確保。前方で運んだラヴズオンリーユー、ステイフーリッシュ、ダンビュライトの重賞馬3頭には屈したものの、前残りの芝で必死に食らい付いた。堀師は「ここを使って次のレースにつなげたいと思いますが、今回は積極的なレースをしてもらうつもりなので、うまくいけば好レースに」と今回への見通しを語った。

 言わずと知れた父ディープインパクト、母アパパネによる3冠馬同士の夢の配合。全妹アカイトリノムスメが現在3連勝でクイーンCを勝利し、母が10年に制した桜花賞をにらんでいる。ジナンボーはここまで重賞8戦で20年新潟記念の2着が最高。待望の重賞初勝利を挙げ、最高の形で妹にバトンをつなげたい。

特集

2021年3月12日のニュース