【高松宮記念】勝負強いぞミッキーブリランテ!陣営「凄く順調。出来はいい」

2021年3月24日 05:30

 【G1ドキュメント・栗東=23日】スポーツ新聞社で働いていて良かったこと。スポーツ中継を見られるのは特権だと思う。小林は22日、栗東トレセン記者席で東播磨対明豊をチラ見しながら原稿を書いていた。延長11回の熱戦、シーソーゲームの中での高校球児の頑張りにパワーをもらった。

 ここ一番で勝負強いかどうか。その点では前々走(ニューイヤーS)のミッキーブリランテは実にしぶとかった。ゴール前は3頭併せの真ん中。最後の最後でグイッと前に出た。根性を見せた鼻差の勝利を貝沢厩務員が振り返る。

 「レースは内田さん任せ。ゴール前の3頭併せは後ろだったけど真ん中から前へ来てくれた。前走(阪急杯2着)も全てがうまくいきました。完璧なレースでした」

 火曜朝は坂路を駆け上がって調整。坂路小屋のそばにある丸馬場で、ミッキーブリランテは同厩舎の3冠牡馬コントレイルの前を歩いていた。厩舎の先輩でもある父ディープブリランテもかつて貝沢厩務員が担当。いつか、その子でG1を――。常々そう口にする。愛馬の動きを見つめながら、言葉を継いだ。

 「馬自体は凄く順調に来ていますよ。気性面で難しいところがあって成績に波はあるけど、出来はいいですからね。荒れた馬場も気にするタイプじゃないし、大丈夫じゃないかな」

 オープンで3度の馬券絡みは8、14、10番人気。来れば必ず好配に化けている。穴党はずっと追いかけたい馬である。今回も人気は頃合い。管理する矢作師は「内を引いた時は成績がいいんですよ」と言うように(1)~(6)番枠で【3・2・2・2】と良績を残す。前走の阪急杯も(6)番枠でうまく立ち回った。“勝負根性をフルに生かせる内枠希望”と、小林は心の中で願った。

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2021年3月24日のニュース