【マイラーズC】ギベオン 今度は阪神マイル、時計勝負への対応力がカギ

2021年4月21日 05:30

 【東西ドキュメント・栗東=20日】1頭の勝者の背後に大勢の敗者。そんな当たり前のことをオサムは先週の皐月賞で改めて実感した。関東馬の勝利は5年ぶり。しかもダービーでの逆転が至難に思える圧勝劇。栗東トレセンには脱力感のようなものが漂う。8着に敗れたレッドベルオーブの藤原英師もそう。「大外枠がこたえた。勝負できると思ったが…」と唇をかんでいた。 

 藤原英厩舎は今週マイラーズCにギベオンを送り出す。金鯱賞では昨年の3冠牝馬デアリングタクトを完封する金星を挙げるも香港への遠征かなわず、マイル戦にホコ先を向けざるを得なかった経緯がある。

 「前走は西村の“作戦勝ち”やな。阪神も外回りなら苦にすることはないと思う。イメージは悪くない」と指揮官。道悪の中京芝2000メートルから、速い時計の勝負になる阪神のマイル戦へ。要求されるのは対応力。3歳時にはNHKマイルCで2着。記憶を呼び起こす作業が要求される。今日の最終追いは反応面をチェックしたい。

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2021年4月21日のニュース