【オークス】ファインルージュ操作性の高さで勝負
2021年5月20日 05:30 【G1ドキュメント・美浦=19日】今週はこの作業で一日が始まりそうだ。関西は早々と梅雨入り。スマホで天気予報をチェック。カバンに雨具を詰め込んで、スタンドに向かった。オークス出走馬が最終追い切りへ向けて調整を行っている。小林はアールドヴィーヴルの姿を見届けた後、今野師のもとへ向かった。
「角馬場でゆったり乗りました。前走の後も疲れがすぐとれましたし、体も1週間ほどで戻りました。カイ食いも落ちなかった。現状では430キロ前後と、そう変わってないですね」
前走の桜花賞はスタートから促す形で中団へ。直線はサトノレイナスの末脚ばかりが目立ったが、この馬もジリジリ伸びている。ソダシとは0秒7差の5着。逆転がかなわない着差とも思わない。父も母父もダービー馬。東京2400メートルでこその印象も受ける。
「体形的には“マイルよりも長い方が”と思っています。最終追いはジョッキーに乗ってもらって話もしますけど、現状はタメてしまいを生かす形がいい。この中間は少し行きたがるところを見せているので、前半消耗しないで運べるかがポイントになります」
この日の朝は結局、雨が落ちることはなかったが、週間天気予報には傘マークが並ぶ。梅雨はこれから本番。当日が道悪になる可能性もある。不良馬場で勝った新馬戦を引き合いに「雨が降ってイヤだなということはないですね」とキッパリ。デビュー3走の上がりが34秒9、34秒1、34秒1。的確に末脚を刻めるのが魅力だ。直線の長い府中で、逆襲に燃える。