【宝塚記念】馬具効果!アドマイヤアルバ視界にはVのみ

2021年6月24日 05:30

坂路で追い切るアドマイヤアルバ(撮影・郡司 修) 

 【G1ドキュメント・美浦=23日】宝塚記念に出走する関東馬は2頭だけ。午前7時半、坂路を駆け上がったカレンブーケドールの後を追うようにアドマイヤアルバが坂路入り。単走でリズム良くフットワークを伸ばす。4F54秒0、ラスト1F12秒4をマークした。「順調です。去勢しただけあって難しい面があるみたいだが、予定通りに来ています」と柄崎師。今回が転厩2戦目とあって適性を計りかねているようだが「2200メートルの距離は問題なさそう。阪神コースはやってみないと分からないが、前走みたいに積極的に行った方がいいのかもしれない」と続けた。

 転厩初戦の目黒記念はブービー15番人気で3着。2着ヒートオンビートに1馬身3/4突き放されたとはいえ、3番手を追走してしぶとく粘り込んだ。馬券に絡んだのは18年京都新聞杯(2着)以来19戦ぶり。19年12月のリゲルS(14着)の直後、去勢に踏み切っても集中力が持続せず着外を繰り返してきた。そこで矯正用馬具(ホライゾネット付きブリンカー)を初着用したのだった。ホライゾネットとはフードの目穴部分をネット(網)で覆った馬具。視野を制限してレースに意識を集中させる効果がある。ブリンカーと併用することで気性難のセン馬にも効き目があったのだろう。レース直後には騎乗した北村宏が「最後まで集中して走れていた」とコメントしたのが梅崎の印象に残っている。「今回も着用する予定です」と同師。馬具効果でG1ホース相手にどこまで健闘できるか。

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2021年6月24日のニュース