【ラジオNIKKEI賞】グランオフィシエ 先行力と器用さで小回りコース問題なし
2021年6月30日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=29日】夏の福島開幕を告げるラジオNIKKEI賞は3歳限定では唯一のハンデ重賞。現行条件となった06年以降でトップハンデ馬の優勝は2頭。一方で52キロ以下の軽量馬も1頭しか勝っていない。この時期の3歳は成長期でもあり成績ほど実力差がないことの証明。微妙なハンデ差が勝敗を分けるレースだ。
浜田の注目はグランオフィシエ。未勝利→1勝クラスを連勝して53キロは、昨年Vバビットと同じ条件だ。雨の中、厩舎で対応した池内助手は前走について「ハナを切ったのは想定外。ラスト1Fで詰められたのも不満」と辛口ジャッジ。ただ、それは期待が大きいがゆえ。「自分でレースをつくれた点は評価している」とも付け加えた。中団から早めに進出し、2着を7馬身ちぎった未勝利Vが圧巻。「先行力があって器用なタイプ。レースセンスも良いので福島替わりは大丈夫」と小回りコースでの躍進に期待を寄せる。重い印を打つのは確定。今週末は福島出張の浜田にとって、お土産の内容を左右するキーホースとなりそうだ。