【小倉新馬戦】ダノンピーカブー 芝向きのバネ、期待に胸弾む大久保師 母は米G1馬

2021年7月2日 05:30

夜明け前の厩舎周りで運動するダノンピーカブー

 小倉日曜5R(芝1800メートル)で、ダノンピーカブー(牡=大久保、父キトゥンズジョイ)こそ、大器の呼び声高いフィデル(牡=友道)の好敵手だ。昨年のセレクトセール1歳部門で1億1550万円(税込み)の高額で落札された期待馬。母が米G1勝ち(サンタマルガリータS=ダート9F)を含む重賞4勝を挙げたジョイフルビクトリー(その父タピット)とあって血統的にも注目される。

 調教に関して期待以上だったのは大久保師の表情が物語る。坂路ではいささか地味だったが、松山を乗せた1週前のCWコースが秀逸。6F81秒8~ラスト1F11秒7の強烈な伸び脚を披露し、後方から追い掛ける形で外に併せたハンディーズピーク(3歳2勝クラス)を圧倒してみせた。「動きはいいね。芝向きの軽い走り。バネがある」と指揮官はご満悦だ。

 キトゥンズジョイ産駒といえば日本では17年にエプソムCを勝ったダッシングブレイズや同年にデイリー杯2歳Sを制し、現在は芝の短距離路線で活躍中のジャンダルムがいる。1800メートルへの起用に迷いはなかったという。

 「血統的に最初は短いところかと思ったけど、気性的に我慢が利くので1800メートルのここへ。距離をこなしてくれたら先々が楽しみになる」

 462キロ(6月29日に計量)の馬体には瞬発力がぎゅっと押し込められた印象だ。おそらくフィデルとの一騎打ち。追い比べに要注目だ!!

特集

2021年7月2日のニュース