【川崎・スパーキングレディーC】サルサディオーネ圧逃V!13年ぶり地方馬勝利

2021年7月9日 05:30

スパーキングレディーCを圧勝したサルサディオーネ

 牝馬の中央交流重賞「第25回スパーキングレディーカップ」(G3)が8日、川崎競馬場で行われた。2番人気のサルサディオーネが逃げ切り優勝、ダートグレード3つを含む4つ目の重賞タイトルを手にした。このレースの地方馬の制覇は08年トーセンジョウオー以来、13年ぶりとなった。同馬には「第18回レディスプレリュード」(10月7日、大井)への優先出走権が与えられた。

 一昨年2着、昨年3着。あと一歩届かなかったタイトルを三度目の正直で手に入れた。けれん味のない逃げ。今回も戦法に迷いはなかった。スタート直後、ウルトラマリンが外から馬体を並べたが1コーナーで振り切ると息を入れながら後続を引き離していった。3コーナーでスパートを開始して後続を引き離すと、直線ではさらに突き放して6馬身差の圧勝劇を披露した。

 昨年12月にこの馬で勝ったクイーン賞以来、今年初の重賞制覇となった矢野は「気持ち良かった。スタートだけ集中して、いいレース運びができた。7歳になったがまだまだ元気。先が楽しみになった」と破顔一笑。堀師も「次走はオーナーと相談してだが、秋は大きいところ(JBC、11月3日)も考えたい」としてG1獲りを視野に入れた。

 ◆サルサディオーネ 父ゴールドアリュール 母サルサクイーン(母の父リンドシェーバー) 牝7歳 大井・堀千亜樹厩舎 馬主・菅原広隆氏 生産者・青森県東北町の荒谷牧場 戦績41戦9勝(南関東22戦5勝) 総獲得賞金2億1552万7000円 重賞は20年クイーン賞以来4勝目。

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