【セントライト記念】“おとぼけオーソクレース”鉄砲ムードも
2021年9月17日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=16日】「もっと格好良く走ってくれると思ったけどね…」。苦笑いで取材に応じたのは久保田師。右トモ脛骨(けいこつ)骨折からの復帰戦となるオーソクレースがWコースで木曜追いを敢行。大きく先行したサンダーブリッツ(4歳オープン)を捉え切れず半馬身遅れた。6F83秒3~1F12秒0。
併せた僚馬に騎乗していた指揮官は「とぼけた馬だね(笑い)。元々、稽古では手を抜いて良く見せないタイプ。いつも通りのオーソ」。確かに以前の調教VTRを振り返っても、いつも本気で走っていない感じがする。3戦2勝のG1・2着馬。陣営も想定内の“遅れ”なら必要以上に評価を下げられない。「ひと追いごとに走りのバランスは良くなっているし、厩舎に戻ってきてからは順調にメニューをこなせた。9カ月ぶりがどうかだけど、不安が半分、楽しみが半分」。鉄砲駆けもある雰囲気。◎を打たない田井は、師の余裕しゃくしゃくの表情に不的中への不安を募らせていた。