【オールカマー】G1から直行組 4歳レイパパレ断然 高野師は勝ち方熟知

2021年9月22日 05:30

オールカマーで秋の始動戦を迎えるレイパパレ

 激走馬をあぶり出す「up to データ」。中山日曜メインは「第67回オールカマー」。秋の古馬G1戦線を占う重要なステップレース。過去10年の傾向を分析して勝ち馬に迫る。

 【前走】まず必須条件と言えるのが重賞に出走していること。連対馬20頭は全て該当する。着順は問わないが、少なくとも前走で重賞の流れや強敵との対戦を経験していないと好走は厳しい。レース別では宝塚記念が【4・2・2・5】。連対率・462、3着内率・615と抜群の相性を誇る。舞台が同じ右回り2200メートルなのも要素の一つだ。クラス別でもG1組(海外含む)が【7・6・2・16】と圧倒。これは夏の上がり馬より、春G1からの直行組が有利なことを意味している。

 【実績】優勝馬10頭中8頭が重賞ウイナー。うち5頭にG1連対の経験があった。毎年、好メンバーが集結する一戦で「格」を重視する必要がある。近年は同距離のエリザベス女王杯のステップとして牝馬の参戦も増加。3勝2着3回と好成績を挙げており、昨年と15年はワンツーを決めている。連対した6頭は全て「過去にG・14着以内」という条件をクリアしていた。

 【年齢】4歳【3・5・4・14】に対し5歳【5・3・5・34】。連対数では、ほぼ互角だが連対率にすると4歳・308、5歳・170で4歳が優勢。7歳以上は【0・0・1・32】と厳しい。

 【結論】データ上は4歳牝馬レイパパレが断然。既にG1大阪杯Vの実績があり、宝塚記念3着からの直行も条件をクリア。何より管理する高野師は15年ショウナンパンドラ、20年センテリュオとディープインパクト産駒の牝馬で2戦2勝。勝ち方を熟知する点も心強い。(データ班)

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