【アルテミスS】サークルオブライフ豪快差し!ミルコJRA重賞100勝目「とてもうれしい」

2021年10月31日 05:30

レースを制したサークルオブライフ。鞍上のMデムーロは愛馬を撫でる(撮影・郡司 修)

 30日は東西で重賞が行われた。東京の2歳牝馬重賞「アルテミスS」(G3)は、サークルオブライフ(国枝)が中団から差し切って重賞初制覇。“牝馬の国枝厩舎”に今年もクラシック候補生が現れた。鞍上のM・デムーロ(42)は区切りのJRA重賞100勝目となった。

 またも国枝厩舎がクラシック戦線のヒロイン候補を生み出した。今年の候補生は爆発的な差し脚が武器のサークルオブライフ。先に抜け出したベルクレスタをゴール直前で首差捉えた。上がり3Fはメンバー最速の33秒5。M・デムーロが「凄い!最後は気持ち良かった」とホレボレする剛脚だった。道中は中団内めを追走。直線を向くと前が壁になったため、デムーロは外に持ち出した。「反応が鈍くて少し焦ったけど、最後の200メートルで勝ったと思った。脚が違ったね」と破顔一笑。陽気なイタリアンにとって、この勝利が区切りのJRA重賞100勝目となった。

 アパパネ、アーモンドアイの2頭の3冠牝馬、今年の秋華賞馬アカイトリノムスメをはじめ、毎年のように牝馬クラシック戦線に有力馬を送り込む国枝厩舎。「マイルは短いかなと思っていた。前に残られたと思ったけど、そこからグーンと伸びたね。この馬は落ち着きがあっていい。カイバも食べるしね」と同師。今年は牡馬にもサウジアラビアRCを勝ったコマンドラインがおり、牡牝ともに有力馬がそろっている。

 近年ではリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシがこのレースを勝った後にG1タイトルを手にしている。今後は「暮れに行くようになると思います」と指揮官。昨年サトノレイナスで挑戦してソダシに鼻差2着と苦杯を喫した阪神JF(12月12日、阪神)で、G1タイトルと共に昨年のリベンジを狙う。

 ▼M・デムーロ 国枝調教師の管理馬で重賞100勝を達成することができて、とてもうれしいです。新馬から乗せていただいたので、重賞を勝つことができてうれしく思います。馬主さんがいつも僕のことを信じてチャンスをくださったおかげで、今回の達成となりました。家族やいつもサポートしてくださる関係者の方々、バレット、パーソナルトレーナー、調教師、馬主さん、僕のことを応援してくれるお客さまに大変感謝しています。

 ◆サークルオブライフ 父エピファネイア 母シーブリーズライフ(母の父アドマイヤジャパン)牝2歳 19年3月24日生まれ 美浦・国枝厩舎所属 馬主・飯田正剛氏 生産者・北海道新ひだか町の千代田牧場 戦績3戦2勝 総獲得賞金3628万5000円。馬名の由来は命の輪(母名、母母名より連想)。

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