【百日草特別】レッドラディエンス落ち着いてきた
2021年11月3日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=2日】美浦の火曜朝は坂路下での藤沢和師の取材から始まる。天皇賞の悔しい敗戦から間もないが、さすが名伯楽、変わらない“藤沢節”で和やかな雰囲気をつくった。東京日曜2Rで同着での1着となったワールドコネクターの話題では、「そういえば、昔イギリスにいた頃、アントニオ猪木とムハマド・アリの試合があって、ブックメーカーも盛り上がっていたんだ。俺も“猪木は強いのか?”と散々聞かれたけど、まさかドローとは誰も思わないよな」。にぎにぎしいこの囲み取材もあと4カ月でなくなってしまうと思うと、田井は感傷的な気持ちになった。
しかし、藤沢和厩舎の歩みは止まらない。今週の百日草特別(東京日曜9R)には来春のクラシックを目指すレッドラディエンスが出走。北海道での2戦はパドックからひどい馬っ気。「初めての競馬場でもっとびびると思っていたが意外と大胆だった(笑い)。鍛えられて、落ち着きも出ていい感じだよ」と期待感たっぷりの口ぶりだった。