【AR共和国杯】マイネルウィルトス 父の道再現!宮師「ここで化ける可能性ある」
2021年11月3日 05:30 親子制覇だ。東京日曜メイン「第59回アルゼンチン共和国杯」はマイネルウィルトスがキャリア30戦目で初の東京遠征へ。好メンバーが集結した前走・札幌記念は4着と着実に力をつけてきた。父スクリーンヒーローは08年の当レースで重賞初制覇。父と同じ舞台で初タイトルを狙う。
偉大な父と同じ道を歩んでいく。キャリア30戦目で初の東京遠征となるマイネルウィルトスは今年3月壇之浦Sを制してオープン入り。続く福島民報杯は道中4番手から不良馬場をものともせず、2着に1秒8差の大差勝ち。5歳にして本格化を遂げた。宮師は「春先から体つきがガラッと良くなった。一戦一戦、力をつけている」と成長ぶりに目を細める。
重賞初チャレンジだった前々走の函館記念こそ8着に敗れたものの、前走・札幌記念は1着ソダシ、2着ラヴズオンリーユーなど強敵相手に4着と健闘。もう少しで手が届く位置にまで、重賞タイトルが近づいてきた。
父スクリーンヒーローは08年アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇。その勢いで次走のジャパンCも制すなど同レースをきっかけに飛躍した。この年の夏は支笏湖特別1着、札幌日経オープン2着と札幌で2戦。北海道シリーズを経由したローテは父子ともに共通している。芝2500メートルはキャリア最長距離だが、宮師は「血統背景から舞台はこなせる。スタミナ豊富だし、レースセンスが持ち味だから」とコース適性の高さを強調した。
鞍上は父とのコンビでジャパンCを勝利したM・デムーロ。父をよく知るジョッキーとなれば、新コンビでも期待は高まる。「反応が良くて、乗りやすい馬。ミルコはピッタリじゃないかな。ここで化ける可能性はあるよ」と指揮官は不敵に笑う。
北海道から帰厩後は坂路とコース併用で豊富な乗り込み量。今回は距離を意識してCWコースでの調整を増やした。「折り合いがつくように意識している。動きは凄く良いし、調教ではスムーズな走りができている」と納得の笑み。仕上がり、血統から陣営の期待値は最高潮。父に続いて息子も府中の芝2500メートルで初タイトルをつかみ取る。