【大井・サンタアニタトロフィー】8歳トロヴァオ重賞4勝目!笹川「もっとやれる」
2021年11月3日 05:30 マイル重賞「第42回サンタアニタトロフィー」(S3)が2日、大井競馬場で行われた。5番人気のトロヴァオが直線早め先頭から押し切って優勝した。同馬には「第59回ゴールドカップ」(S1、12月21日、浦和)への優先出走権が与えられた。また、荒山師はこのレース3連覇を達成した。
ゴール直前、手綱を握った笹川の右手が高々と上がった。「前走でつかんだ馬の癖を生かして乗ったが、うまくはまった」。会心の騎乗に興奮を抑え切れなかった。スタートして中団で脚をためるとラチを頼りに3コーナーから一気にポジションを上げていった。直線を向いたところで先行した2頭の外に馬体を併せると、残り200メートルでは一気の瞬発力で突き放し、最後はゴールドホイヤーの追い込みを1馬身3/4振り切ってゴールした。
「1コーナーを馬群の後ろで我慢できたのが大きかった。8歳でもまだまだ体は若いし、もっとやれる」と笹川は破顔一笑。ここ5戦は中央交流だっただけにやはり南関同士では力が違った。今後は「(権利を獲った)浦和か勝島王冠(12月8日、大井)」と次走に照準を定めた荒山師。8歳馬の活躍はまだまだ続きそうだ。
◆トロヴァオ 父カネヒキリ 母サワズソング(母の父コックスリッジ) 牡8歳 大井・荒山勝徳厩舎 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績36戦6勝(南関東31戦4勝) 総獲得賞金1億2955万円 重賞は20年フジノウェーブ記念以来4勝目。