【マイルCS】藤沢和師は馬なり調教の先駆者 グランアレグリアで信念を貫いた集大成を見せる
2021年11月18日 05:30 【激ウマ情報】今では主流となった馬なり調教。藤沢和師は、88年の開業当初から導入した先駆者だ。当時の調教は“叩いて叩いて”の時代。「そんな緩い調教じゃ勝てないと説教されたよ」と振り返る。「欧州では馬にストレスをかける調教はしない」。若き日に英国で学んだ哲学を貫き、JRA通算1500勝、G1・33勝の金字塔を打ち立てた。「人間と一緒。昔はやれ“千本ノック”だ、“うさぎ跳び”だ、あげくには“水を飲むな”ってやってきた。今ではそんな常識は通用しなくなった」。
日本が世界と肩を並べる競馬大国に成長した一因である調教技術の進歩。レジェンドの残した功績は計り知れない。グランアレグリアも馬なり仕上げでラストランへ。信念を貫いた集大成を見せる舞台だ。