【マイルCS】シュネルマイスター 伸び伸び成長実感!再コンビ横山武「素軽さ増した」
2021年11月18日 05:30 秋初戦の毎日王冠を快勝した3歳の(外)シュネルマイスターが、再コンビの横山武史(22)を背に美浦Wコースの併せ馬で余力十分に先着。NHKマイルCに続くG1・2勝目に前進した。
これが伸びゆく3歳馬の勢い。シュネルマイスターの滑らかな走りには感動すら覚える。1週前追いに続き、再コンビ横山武とWコースへ。5F69秒4~1F11秒7。先行するアルビージャ(3歳3勝クラス)の内に楽に取りつくと、手綱が動くことなく、力強く半馬身先着した。1F時計が示す通り、極上の反応だ。
鞍上からも笑顔が返ってきた。「先週(5F66秒8~1F11秒2)も凄く良かったが、先週強くやったことで、さらに素軽さが増して良かった。安田記念(3着)と比べても成長している。これだけの馬にまたがれるのはうれしいことです」
昨夏の札幌新馬戦(1着)で手綱を取り、安田記念に続く3度目のコンビ結成。デビュー前から接しているからこそ特徴も把握している。「新馬の時から凄く利口で手がかからない」とメンタルの強さを称えた上で続けた。「まだ緩さはあるけど、だいぶパワーアップしてしっかりしてきた」と肉体の成長も感じている。
手塚師も納得顔だ。鞍上志願の2週連続調教騎乗だった。「当週の追い切りは助手で…と思ったが、昨日(火曜)本人から電話があって。乗った感触もとても良かったようなので、本人も自信を深めたと思う」
秋初戦の毎日王冠は3F33秒0の強烈な切れでV。安田記念優勝馬ダノンキングリーをねじ伏せる快走だった。指揮官も「思っていた以上の勝ち方。毎日王冠を勝てたということは再びG1チャンスがあるのは間違いない」と青写真通り、マイルCSに駒を進めた。
グランアレグリアと安田記念以来の再戦にも注目が集まる。手塚師は「いや、グランアレグリアは非常に強い馬。胸を借りるつもりです。横山君も今勢いに乗っているので頑張ってほしい。勝ちを意識して挑みます」と力を込めた。
手塚師が今年重賞7勝(うちG1・2勝)なら、横山武も重賞7勝(同3勝)と勢い最高潮の強力タッグ。横山武は「(初の)阪神の適性は問題ないと思う。距離もいい。強い馬たちを負かしたいですけど、しっかり折り合って、シュネルマイスターの力を出せるように頑張りたい」と今春NHKマイルCに続くG1・2勝目を見据えた。
【エイシンアポロン以来となる10年ぶり(外)Vへ】マイルCSはNHKマイルCと並び、(外)が7勝とJRA・G1で最も多く勝っている。ドイツ産のシュネルマイスターは今春NHKマイルCで(外)として20年ぶりの同レース制覇を飾った。今年(外)はシュネルマイスター、ダーリントンホール、ロータスランドの3頭が出走予定。(外)が勝てば、11年エイシンアポロン以来、10年ぶり7頭目(8度目)となる。