【ジャパンC】(12)サンレイポケット 秋盾の激走再び、陣営「相手なりに走れますからね」
2021年11月26日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=25日】3冠馬の3強決着だった伝説のジャパンCから1年。今年はどんなレースになるのだろうか。3強決着といえば、先月の天皇賞・秋。エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアのワンツースリーだったが、武本は4着に10番人気のサンレイポケットが食い込んできたことが印象に残った。
府中では“トニービンの血が騒ぐ”という格言は、競馬好きの知り合いに散々言われてきた。それも含めて前走は△だったが、初G1でG1馬3頭に必死に食らいつく姿勢を見せられては今回も印を打たなくては。西加助手は愛馬の好走を「素晴らしかったですね。感動しました。よくここまで来たなって。パーフェクト以上の騎乗。勝ちにいっての4着ですし、凄く評価できる」とうれしそうに振り返る。3歳時には骨盤骨折という大ケガで1年4カ月に及ぶ長期休養。紆余(うよ)曲折を経ての大舞台での力走に感動も倍増の様子だった。
6歳の同馬はここが秋3戦目。前走は目イチの仕上げだったが「前走後に短期放牧に出して、疲れはそんなにない」と同助手はうなずく。1週間の放牧で心身ともにリフレッシュされ、水曜の追い切りでも元気いっぱいの動きを披露。状態面については「年齢的に上積みはないがキープできている」と言う。ダービー馬4頭など、またまた相手は強いが「いつも相手なりに走れますからね」と期待を口にする。同舞台では昨年ジューンSでV。府中では特に侮ってはいけない。再度の激走がある気がしてならない武本だった。