【チャンピオンズC】クリンチャー反撃へ!G1初制覇狙う、3戦3勝川田と黄金タッグ再び

2021年12月1日 05:30

坂路でキャンター調整するクリンチャー

 トレセン取材記者が気になる穴馬に迫る秋G1連載企画「G1リベンジャーズ」。ダート最強馬決定戦「チャンピオンズC」の初回は大阪本社の寺下厚司記者が担当。昨年11着から反撃に燃えるクリンチャーに注目した。走る条件がそろった7歳のベテランが悲願のG1タイトルを狙う。

 14年から中京で行われているチャンピオンズCは前年出走馬が何度も反撃Vを決めた。15年サンビスタ、16年サウンドトゥルー、17年ゴールドドリーム、20年チュウワウィザードは当レース2度目でV。リベンジャーズが活躍するG1だ。

 まずはその候補をピックアップ。昨年の出走馬は大挙7頭エントリーしてきたが、そのうち2度目の参戦は昨年6着だったカフェファラオ、7着エアスピネル、11着クリンチャー、13着アナザートゥルースの4頭。中でもイチ推しは二刀流ホースのクリンチャーだ。
 寒い時季が得意なタイプ。週明けから栗東は一気に冷え込み、月曜の朝一番は0度、火曜も2度だった。長谷川助手は「冬から春先にかけて、いいパフォーマンスをみせてくれる馬。グッと冷え込んで覇気が出てくるのか、ここ数日はスイッチが入っていい雰囲気」と急上昇ぶりに目を細める。

 例年、秋初戦は結果が出ていないが、2戦目で一変することもあった。17年はセントライト記念9着→菊花賞2着、昨年も太秦S4着→みやこS1着と変身。「3歳の時から夏休み明けはスイッチが入り切らない。前走前もスイッチを入れるために坂路で自己ベストを出したんだけどね」と振り返る。今秋も初戦のみやこSは6着に敗れたが、2戦目で一変に期待したい。

 さらに心強い材料が3戦3勝の川田とのコンビ復活だ。長谷川助手も「ブリーダーズカップのレースを見ても、道中の駆け引きや馬の動かし方が凄いですね。左回りは実績のない馬だけど、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです」と鞍上に託す。芝路線から参入する3歳牝馬ソダシの挑戦が話題になるが、クリンチャーは既に芝ダート両方の重賞を制覇。二刀流ホースの先輩として意地を見せる。

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2021年12月1日のニュース