【チャンピオンズC】滑り込み出走アナザートゥルース幸運生かす
2021年12月1日 05:30 【G1ドキュメント・美浦=30日】登録締め切りの時点では出走可能な関東馬が2頭しかいなかった今年のチャンピオンズC。賞金上位馬の回避でアナザートゥルースが補欠から繰り上がり、出走にこぎつけた。火曜朝、調教スタンドに姿を見せた高木師に、浜田が声を掛けると「まずは(出走枠に)入れてよかったです」と安どの表情を見せた。
アンタレスS(16着)、シリウスS(13着)と2桁着順が続いたが、前走のみやこSは逃げ粘って3着と、久々にこの馬らしいレースを披露。「使って良くなるタイプだし、前走のようなモマれない形なら、いい競馬ができる」と評した。
今回も逃げるのか。師は「ハナには全くこだわらない」とした上で「内枠(前走は5番)だと、どうしても前走の形になる」と思案顔。「外枠で行く馬を見ながらジワッと行くのが理想。だから外枠が欲しい」と願う。
16年に6歳でこのレースを制したサウンドトゥルーの半弟。兄も管理したトレーナーは「この血統はとにかく(本格化が)遅い。だから7歳でもまだまだやれる」と兄弟制覇へ色気あり。「右回りだと体ごとモタれて走るので、左回りの方がスムーズ」と中京へのコース替わりにも期待を寄せる。実際に中京では今年1月の東海Sでも2着に好走している。
最後に師は「枠が内と外では、レース内容が大きく変わってしまう」と改めて外枠を熱望した。兄は6番人気で当レースを制し、7歳でもJBCクラシックを勝った。晩成血統に枠順が味方すれば、一発大駆けがあるかもしれない。