【阪神JF】スタティスティクス強運!大当たりでG1初Vへ 石坂師も手応え「期待している馬」
2021年12月10日 05:30 2歳女王決定戦「第73回阪神JF」(12日、阪神)の出走馬が9日、確定した。賞金400万円組の10頭中7頭が抽選をクリア。先週のチャンピオンズCは繰り上がり出走のアナザートゥルースが14番人気3着と激走。今週も“滑り込み出走馬”に熱視線を送ろう。スタティスティクスは石坂師がホレ込む好素材。1勝馬とて侮るなかれ。しぶとい末脚に、大きな夢が詰まっている。なお、同レースの枠順は10日に決定する。
レースが終わった後に気がついた。先週のチャンピオンズCの3着、アナザートゥルースは回避馬が出たことによる繰り上がりだった。14番人気で爆穴を開けた。今週も“滑り込み出走馬”に妙味あり。スタティスティクスはいかがでしょう。とにかく石坂師の手応えがいいのだ。
「調教の動きは凄くいいです。時計も出ますからね。成長途上ではあるけど仕上がりはいい。能力もヒケを取らないと思います。前走も“ここは落とせない”と思って使いました」
その前走は中団馬群で脚をため、直線は外からエンジンを点火させた。鞍上の左ステッキに反応してひと伸び。ラストまでいい脚を使って差し切った。少頭数の競馬のみを使ってG1に挑む馬もいる中、この馬はデビュー3走が18、16、17頭立て。多頭数の競馬を経験してきたのは大きな強みだ。
「2歳馬は夏と秋でも変わってきます。この馬も休養を挟んだことで、ガラッと変わってきた。芯が入ってきましたね。中2週もちょうどいい。クラシックに出したい気持ちを持つ、期待している馬なんです」
抽選を突破して阪神JFを制した馬は2000年以降で4頭いる。11年ジョワドヴィーヴルから9年の空白。もうそろそろ抽選出走馬からウイナーが出てもいい?石坂厩舎は11月以降のJRA成績が【6・3・2・12】で勝率26%、連対率39%を誇る。先月3日のJBCレディスクラシックをテオレーマでV。19年開業の気鋭ステーブルにG1初Vをもたらした。
「出走できれば好勝負になると思っています。抽選運ですか?今は厩舎の調子自体もいいですし、いいんじゃないかな」
余裕で“10分の7”抽選をくぐり抜けた。好調厩舎の勢いを乗せ、今度はJRAでのG1初Vに自信を持ってアタックする。