【有馬記念】アスリートが語る、アスリートの沸点~田中亮明~

2021年12月23日 16:40

ボクシング フライ級 田中亮明

 中央競馬の一年を締めくくる「第66回有馬記念」は26日、中山競馬場で行われる。多くのドラマが生まれて盛り上がった2021年の競馬界。スポーツ界のトップアスリートは競馬界のビッグレースをどのように捉えているのか。ボクシングの田中亮明(28=岐阜・中京高教)に有馬記念に込める思いを聞いた。

 アマチュアボクシングに取り組んできた、15年間の集大成を見せることができて最高の1年でした。前評判は決して高くなかったので『番狂わせを起こしてやろうっ!』と思ってリングに上がりました。

 競馬は、実は僕の妻が大好きでして、『人間と馬が力を合わせて戦うスポーツだよ』というのですが、実際観戦してみると面白いです。初めて競馬場に観に行ったのは2015年の日本ダービーで、確かその時はドゥラメンテが優勝しました。まだまだ知らない馬も多く、馬券を買うときは馬やジョッキーを応援する感覚で、妻と一緒にネットで馬券を購入し楽しんでいます。自分のラッキーナンバーの『3』やラッキーカラーの『青』、そして馬体の色とかで選んでしまいます。それこそソダシとかは真っ白でキレイなので好きですね。妻は『馬のオーラがみえる!』とかいうんです(笑)

 有馬記念での注目馬は、 “ツボにはまれば勝てるがややムラがあるユニークな存在” だと妻に聞いたタイトルホルダーです。スポーツの醍醐味は番狂わせや逆転劇。僕はボクシングでも“ムラ”がある選手がみせる意外性が好きで、かつてのオルフェーヴルのような破天荒な存在に惹かれます。

 自分を過去の優勝馬に例えるとすれば、オグリキャップでしょうか?地方競馬から中央に攻めのぼった姿に共感します。僕は〝雑草魂〟って言葉はあまり好きじゃないのですけれどね。だって『自分はエリートだっ!』と思って戦っているので(笑)

 有馬記念はファン投票で選ばれた人気馬が集まるレースですよね。東京大会前の僕はいわば“人気のない馬” だったので、そういう馬にもぜひ頑張ってほしいです。

 今年は皆さんからたくさんの応援をいただき、それが大きな力となりました。本当にありがとうございました。

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