【有馬記念】サンデーR吉田俊介代表 ラストランのクロノジェネシスに「最高の走りを見せてほしい」

2021年12月24日 05:30

サンデーレーシングの吉田俊介代表

 史上初のドリームレース4連覇に挑む名牝の関係者に迫る特別連載「Genesis Pride~クロノジェネシス最後の挑戦」。最終回はクロノジェネシスを所有するサンデーレーシングの吉田俊介代表(47)。ラストランとなる愛馬にエールを送った。

 ――いよいよラストランです。今の心境は?
 「これが引退レースになるので、最後にもうひと頑張りしてほしいところですが、まずは無事に帰ってくることを願っています」

 ――先月のマイルCSではサンデーレーシングのグランアレグリアが有終の美を飾りました。
 「レース後はホッとしたと同時に表彰台に上がった時、寂しさも感じました。クロノジェネシスと同じく、このコロナ下で競馬界を支えてくれた一頭です。クロノジェネシスも続いてほしいですね」

 ――一昨年の秋華賞でG1初制覇。デビューから見てきて、どんな印象を持っていますか?
 「若い頃は脚長で体の薄い馬でした。3歳の夏ごろから背が伸びて、馬体に幅が出てきました。レース間隔を空けながら、無理をしないで使ってきたことが驚異的な成長につながったと思います」

 ――前走・凱旋門賞(7着)への参戦について。
 「これまで多くの馬で挑戦してハネ返されてきましたが、血統的な背景もあって、この馬であればと思い描き、チャレンジしました。結果は伴わなかったものの、関係者のおかげで非常にいい状態で臨むことができました。レースに関しては豪雨の影響で日本では経験したことのない馬場。これは大変だろう、と思いました。その中でよく頑張ってくれました」

 ――帰国後の流れは?
 「検疫を終え、10月13日にノーザンファームしがらき(滋賀県)に移動しました。さすがに輸送による疲れを感じましたが、牧場の方でうまく調整をできました」

 ――有馬記念以外に参戦候補はあったのか?
 「ベストの状態でレースに臨むことを考えた結果、有馬記念一本に絞りました。最後は有馬記念と思っていましたし、早い段階で予定を組みました」

 ――勝てば史上初のグランプリ4連覇。
 「グランプリ3連勝は牡馬でもなかなかできないこと。去年は強い勝ち方をしてくれましたし、条件に関しては何も心配はしていません。差しでも先行でも、いろんな競馬に対応できることが本馬の強みです。いつもG1競走という大舞台で一生懸命に走っている姿には本当に頭が下がります。最後のレースで最高の走りを見せてほしいです」 =終わり=

 ◇吉田 俊介(よしだ・しゅんすけ)1974年(昭49)4月13日生まれ、北海道出身の47歳。慶大卒。98年ノーザンファーム入社。同ファーム空港牧場場長を経て、現在は同ファーム副代表。サンデーレーシングの代表取締役も兼務する。父はノーザンファーム代表の吉田勝己氏。趣味はサッカー観戦。

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